原作：太宰治　
脚色・演出：吉田武寛
出演：
長男 冨田浩児　
長女 森川耶美
次男 吉野斗規
次女 丸瀬こはる
末妹 千歳ゆう

太宰治が今作を描いたのは、１９２９年（昭和4年）かその翌年頃。世界大戦の後、家の中で隙を持て余す５人の姉弟がいつしか物語を紡いでゆく。
太宰治は、一人で小説家になったのではなくて、姉弟でよりあつまって、皆でそれぞれ本を読んだり、評論を書いたり、詩作をしたりしながら、人との交流の中で芸を磨いていった。
今作の登場人物たちの状況は、今年2020年の春を過ごした我々に似ている。

ステイホームして過ごす５人の姉弟たちがオンライン上でたわいない話をする中から物語が、アートが、希望が生まれてゆく。